長野県の中心に位置する諏訪湖は、岡谷市、諏訪市、下諏訪町の3市町の囲まれた自然湖です。

諏訪湖を囲む山々から31の河川が流れ込み、岡谷市の釜口水門から流れ出した水は、天竜川となって太平洋へと下ります。

諏訪湖の景色と言えば、なんといっても岡谷から湖越しに見える雄大な八ヶ岳連峰です。
一年を通して美しい表情を見せる八ヶ岳の景色の中に諏訪湖があります。

諏訪湖からの眺めは八ヶ岳だけではありません。
隣の下諏訪町からは富士山が、更に隣の諏訪市からは北アルプスも顔を覗かせます。

諏訪湖は諏訪盆地のアイコンです。
ジョギングやサイクリングをする人たち、木陰で読書をしたり昼寝をする人、日向でお弁当をひろげてランチを楽しむ笑顔いっぱいの園児たち。
ローカルにもビジターにも愛される湖です。

一周16キロの湖周にはジョギングロードとサイクリングロードが並走しています。
毎年恒例の諏訪湖マラソン大会や、2022年に記念すべき第一回が開催された諏訪湖トライアスロン大会など、スポーツイベントも盛んです。

お盆には、諏訪の夜空を彩る、諏訪湖祭湖上花火も有名です。
盆地で打ち上げられる花火ならではの、音の反響は迫力があり身体を芯から震わせます。
諏訪湖の名物である水上スターマインは、水上で半円状に開花し、水面に映る半円と合わさって一つの円となります。
邦画「百花」の印象的なワンシーンでも観ることができます。

遠くにまだ雪の残る、淡い桜色の靄の季節を過ぎ、一雨ごとに深まる緑。
白い入道雲と花火の明滅が湖面に映る諏訪湖の夏がやってきます。
お盆を過ぎると、朝夕の涼しさのなかにも、冬の気配を感じる短い秋。
山々の紅葉が湖面を朱色に染めます。
八ヶ岳が白くなり始めると、間もなくして諏訪湖は蒼色に閉ざされます。